
堺市北区北長尾町6-4-17
最近、墓じまいという言葉が聞かれるようになってきました。
墓じまいとは一体何なのでしょうか。
墓じまいとは、古里にある先祖代々の墓を撤去し、遺骨を永代供養の合葬墓などに移すことをいいます。
本来であれば、墓は永年守っていくものです。
しかし、少子高齢化の時代になり、墓守の後継ぎがいない場合や、遠方に住んでしまい、ほとんどその墓に行くことがない場合等の事情が出てきたため、墓を守っていくのが困難になってきました。
そこで、今日、墓じまいが行われるようになってきました。
ただ、墓じまいを行うに当たって留意すべき点がいくつかあります。
先祖代々守ってきた墓を撤去する訳ですから、しっかり考える必要があるポイントがあるのです。
それを次の通りです。
まずは、関係する人々の思いや考え方をしっかり聞きましょう。
親族墓じまいをすることについて、親族間で十分に話し合いましょう。
皆さんにとって大切なご先祖様のご供養につながります。
寺院今まで長い間大切にお世話してくれた寺院や霊園の思いに感謝し、まずは事前相談をするなど 丁寧に対応することを忘れないでください。
これを怠ると、親族間でもめることになりかねません。
必ず話し合いの場を持つことにしましょう。
次に、埋葬状況をしっかり確認しましょう。
今のお墓の管理者は霊園か寺院か、誰のご遺骨が埋葬されているのか、何体あるのかなど、埋葬状況を確認することによって、見えてくるものがあります。
墓石撤去処分費用がいくらくらいかかるか、新しい供養にいくらぐらい必要になるのか等が明確になります。
これらの総額をしっかり把握して無理のない計画を立てましょう。
最後に、遺骨を移す場所を考え、しっかり供養してあげましょう。
また、先祖からのお墓をしまうと、この先 自分たちが入るお墓もなくなってしまいます。
墓じまいをされた多くの方が、墓じまいをする時に、自分たちのお墓についてもいっしょに考えられます。
この先のことを考える必要がありますね。
墓に埋葬されている大切なご遺骨を、気持ちよく取出し、墓石の処分が滞りなく進められることが、結果、新しいご供養につながります。
墓じまいをするに当たって、まず必要なのは、家族・親族にそのことをしっかりお伝えしなければなりません。
墓じまいすることを説明し、納得してもらった上で、行う必要があります。
あとあと、もめてもいけませんからね。
遺骨を他の場所へ移す場合、市区町村役場が発行する『改葬許可証』がなければ、移すことはできません。
市区町村役場に行って、手続きを行いましょう。
さて、お墓の撤去ですが、お墓は相当な重量なため、素人ではとても無理ですよね。
ここは、業者に任さなければなりません。
石材店に見積もりを頼みましょう。
場合によっては複数の業者に見積もりを頼み、業者の選定を行いましょう。
また、石材店にお墓を撤去してもらう前に、魂抜きを行うことをお勧めします。
魂抜きとは、簡単に言えば、そこに眠る先祖の方の魂を取り出すことです。
そのままお墓がない状態で眠ってもらう訳にはいきませんからね。
魂抜きを行っておきましょう。
そして、業者にお墓を撤去してもらい、これで最後・・・ではありません。
最後に、取り出した遺骨を供養してあげましょう。
お墓を撤去した後のご遺骨のご供養は、別のお墓や納骨堂に納骨したり、海洋散骨や自然葬をしたりと様々な方法があります。
また、ご先祖を身近に感じたいということから、近くの霊園に移される方も増えています。
先祖からのお墓を“しまう”と、この先 自分たちが入るお墓もなくなってしまいます。
ご自分たちのことも含めて この機会にお墓について考えてみてもいいのかもしれません。