
堺市北区北長尾町6-4-17
墓じまいを行う際、実際にどれくらい費用がかかるのでしょうか。
みていきましょう。
近年、都市部への定住を背景にお墓の改葬が増えており、費用は現在のお墓の撤去、移転先の墓地の使用料、墓地の工事などを合わせて200万~400万円程度必要といわれています。
まずかかるのがお墓の撤去費用です。
通常、お墓を返す時は更地にして返すことになっていると思います。
墓地使用規則など、墓地管理者が発行した墓地の契約や使用に関する書類でご確認下さい。
そうした書類が無い場合は、管理者に問い合わせて下さい。
更地にして返すというのは、いわば「常識」として記載していない場合も考えられますので、確認しましょう。
更地に戻すための撤去料は、墓石業者によって大きく異なりますので、必ず複数の業者から合い見積りを取りましょう。
墓地によっては、指定業者を使うことが条件になっている場合があります。
特に、公園墓地と呼ばれる宗派不問の墓苑は、実際の経営主体が墓石業者である場合も多く、その場合は指定業者以外は使えないことを契約書などに明記していると思いますので確認して下さい。
お寺やお墓のこととなると相手の言い値でお金を払ってしまいがちですが、その金額が適切であるかどうか、可能であれば他の業者からも合い見積もりを取るようにしましょう。
そして、指定業者が1社しかない場合は、必ず値下げ交渉をし、場合によっては改葬を取りやめるくらいの態度を示した方が利口です。
基本的には1平方メートルあたり10万円前後くらいでしょう。
次に新しい墓石の建立費がかかります。
可能であれば現在の墓石を新しいお墓に移したいものです。
しかし、区画の広さや墓石の状態によって移せない事もあります。
また、移転先のお寺や墓苑が他からの移設を認めていない場合もあります。
さらに自治体経営以外の墓苑では、管理者が宗教法人になっていても、実際には墓石屋が経営しているケースも多く、そのような墓苑では他の墓石屋が入れなかったり、中には建立するお墓の価格自体を例えば100万円以上とか決めている所もあります。
移転に限らず墓地を購入する場合は、永代使用料と墓石にかかる費用、さらに管理料とその他檀家になることによって生じる負担など、将来の分も含めトータルに計算して購入するかどうかを決定する必要があります。
檀家になるに当たって費用は掛らず、さらにその後も寄付やお布施の強制がないお寺はごく希です。
また、残念なことに、墓石の建立に当たって施主からも業者からも一切金銭を受け取らないお寺も非常に少ないのが現実です。
お墓は、ピンからキリまで様々ですが、費用としては100万~300万くらいをみておく必要があります。
次に、納骨にかかる費用があります。
石のお墓への納骨に際しては、通常、墓石屋さんを呼んで納骨してもらいますので、その費用がかかります。
また、墓地の購入によりお寺の檀家になる場合は開眼や納骨などでお経をあげて貰うのが普通で、その場合お布施が必要です。
合葬墓の多くは納骨料、納骨時の読経料を含んだセット価格になっています。
セット価格でない場合は、具体的にどの程度の費用を見込まなければならないのかを予め聞いておきましょう。
納骨堂の場合は墓石業者を呼ぶ必要はありませんが、その他かかる費用は石の場合と同じです。
詰まるところ、総額で数万円から十数万円くらいでしょう。
また、その他の費用として、宗派問わずの場合はともかく、新たにお寺の檀家となる場合は墓地の使用料の他に、その名称はともかく入檀料、年会費など何かと掛かります。
また、場合によっては決まった金額の他に寄付を求められる場合もあるでしょう。
お寺の墓地を取られて檀家となった場合で、以前と宗派が違う場合、戒名を付け直さなければならないこともあります。
多くのお寺は戒名料を請求することがあります。
この点も購入を決める前に必ず確認して下さい。
最後に現在、石のお墓ばかりでなく納骨壇形式でも永代使用を謳っているお墓があります。
そうした納骨壇は、契約時に支払う使用料が高額であるだけでなく、年の管理費等もそれ相応にかかります。
石のお墓であろうとこうした納骨堂であろうと、例え現在、購入しようとする人の資力が十分であっても、継承する人の身になって決して見栄を張らないことが大切です。
墓じまいの相場ですが、前述の通りです。
現在のお墓の撤去、移転先の墓地の使用料、墓地の工事、その他費用などを合わせて200万~400万円程度必要といわれています。